水曜日、モントリオールにある大学に留学しているダーリンの甥っ子君がこの夏休みを利用して遊びに来た。2週間弱、コークランにいるのでは退屈だろうしいい機会だということで、3人で金曜日からBC(ブリティッシュコロンビア州)に来ている。
今回はRevelstork まで4,5時間の運転をした後、その足で以前頂上までいけなかったGracia National ParkにあるAbbott Ridgeトレイルへ、今度こそ頂上を目指すということで登った。
もともと山登り女子というわけではないし、最近体力も落ちたよなあと感じている私にとって、この山登りは想像道理厳しかった。
23歳の若者である甥っ子君は、誰よりも早く先へ行く。ダーリンは実はよく登れる。が、降りるのが下手。私はとにかく、こんなにゆっくり休み休み上ったのは初めてというほど、かなりくたばりながら、しかし、こうやってゆっくり登ればなんと楽しいのかという、自分のペースの楽しみ方を知った。
男性軍二人がもうかなり先へ行ってしまって、いい加減疲れてここで休んでいようかな、と思いかけたころ、写真のような別世界のような、平たくて野原のような景色に変わった。まだまだ頂上にはつかないのだけれど、それでもかなり近い。ここまで来たら行けるところまで行くしかないと、やっぱりゆるりゆるりと登っていく。BCはただ今山火事だらけで、この日のエアークオリティーは最悪値の状態。せっかく甥っ子君に見せてあげたかった景色は全く煙で見えなかったけれど、それでもこの高さまで登るとすべてが美しかった。
結局あとちょっとというところで、二人がUターンしてきて本当の頂上までは行けなかった。ダーリンが数年前から、高い所や細い道などに行ったときに立ち眩みを覚えるようになり、その症状が出たらしい。私は400メートルぐらいは遅れていたのだけれど、もはやゴールは頂上ではなく、自分が来た過程とその場所に十分満足していたので、やっと下山と聞いてかなり元気が出た。
その二日後、ダーリンも私も、階段を降りるときに足が痛すぎてまっすぐ普通に降りれない。久しぶりにこんなに疲れた。
ここには一泊だけで、次の日はバンクーバーへ出発した。3泊バンクーバーで過ごした後は、フェリーを使ってバンンクーバーアイランドへ移動し、そこが最終地点と一応なっている。ここまでくると(バンクーバー)、山火事の煙はクリアーになっているけれど、帰りがちょっと気になっている。
せっかくの夏、甥っ子君は夢に見たバンクーバー滞在を楽しみ、私はカフェやレストランでの食事ができるようになった今を楽しむ。
月曜日、ノースバンクーバーにて、またしてもきついトレイルへ行く。
また一週間。