それをどうとるーHow You Perceive

 パンジーをムシャムシャ遠慮なく食べるラビットみっけ。なかなか高級サラダメニュー。この辺はこのラビット達がぴょんぴょんたくさんいるから、植えるほうはなかなか大変かな。

  人種問題とかは、聞かない日はないほどTVやラジオ、そして日常に存在する世だから、本当に気を付けた発言をしないと、その発言で職を失うという人も少なくない。CBC(カナダブロードキャスティングコーポレーション)の番組ホストを務めていたいつもの女性が、ちょっとした発言でTVから消えてしまったり、ええ?あのひとが?と思うような人が消えていく。カルチャーセンシティビティーや人種センシティビティーは、ブロードキャストで働く人にとってはもっともっと気を付けなくてはならないものだということだろう。

 

 ところで、カナダで初めてヒジャブをかぶってTVのアナウンサーのアンカーを務め、現在では彼女の新たな番組がプライムタイムで放送されているという、Ginella Massaという女性がいる。プライムタイムのホストを務めるということでさえすごいことだと思うのだけれど、これはカナダならではなのではないかとちょっぴり拍手。

 とはいえ、反対者や抵抗者がいないわけではない。ケベック州はイスラム教信者に対して、公の場でのヒジャブ着用禁止を強制しようとしたり、いつも反イスラム文化の問題が堂々明るみに出る州なのだけれど、案の定、Ginellaに対してもカナダの文化ではないからやめさせろと反対の声をあげたりした。

 私自身、実はいうと何となくなれなくて、彼女の番組を見ながら違和感があったり、内容より彼女の姿についていろいろ思い巡ったりして、これをどう受け取ればいいのかと思った。宗教に関することはまだまだ理解が足りないから発言は避けるべきだと思っているけれど、宗教の自由という発想もそう露骨になく、「ルールだからこうしなさい」ということであれば従うしかないという環境で育ってきた私には、やっぱりなんとなく理解できないことはたくさんある。

 ところが、人間なんでも慣れればなんともなくなるのかも、と思うに、彼女のことも、食事をしながらダーリンが彼女のチャンネルをしょっちゅうつけていると、なんだか彼女のことも普通となり、特に違和感がなくなってきた。要するに、すべてがそういうことで、日ごろから慣れていなくては、その違和感と珍しさを否定しがちなんだろうなと思う。

 去年の5月ごろ、今の若い同僚がOTA(作業療法士アシスタント)として入社して間もないころは、お互い文化の違いなどでストレスがたまることが多かったと思うが、慣れもあって今はだいぶいい。若い彼女はさすが、受け入れて対応していく能力にも優れ、一年前とは大違いといえる。ドジで覚えが悪く、時々へんてこりんなことを言う私のことにかなり慣れてきてくれて、私は私でなんで彼女はいつも怒ったように言うのかなと不要に敏感に感じていたことも、それが彼女の普通の質問の仕方なんだと慣れてきたわけだ。

 話は人種差別問題からずれたけれど、ヒジャブをかぶってアナウンスする女性レポーターはアメリカでも増えて、いつかこのことがニュースになる日がなくなるといいという記事も見た。

 

 それにしても、日本人の「自分はなんであれ、郷に入ったら郷に従う」というような、相手に礼を失することのないように立ち居振る舞い、装いに気遣うという文化は素晴らしいなあと思うのだけれど。

 今週は30度近い日が夏日和がある!また一週間💛