土曜日はカルガリー近郊は20度近くまであり、翌日日曜日はガラッと冬に戻って雨雪の一日。タックスリターン(こちらでいう確定申告)を今週末する予定だというので、だったら天気の悪い日曜日に。そして土曜日は何かしよう、と、久々にピターラヒー州立公園にハイクへ。
まだまだ雪が残っていて、みんなが歩くところは固まってやや滑りやすい状態。写真は湖なのだけれど、しっかり凍って雪に覆われている。ルートは途中で止められていたので、本当はグルっと一周できるトレイルも、この湖まで来たら、来た道帰るという感じだったが、気持ちのよい日の良き運動となった。
天気のいい週末は何か外に出てする、というのが多くのカナディアンの標準だから、思った通りどこのトレールもパーキングから車があふれていた。そしてニューカナディアン、つまり私たち同様移民の人々も多いのは良いことだと思う。
若いカップルがおいしそうなにおいを漂わせて、彼女が作ったのだろうランチを食べている。一緒にこの山を登っているときも、この瞬間を彼女はどれだけ楽しみにしていただろう。もちろん男性のほうも、自分のためにランチを作ってきてくれる人がいて、本当にお腹もすいたこの瞬間に愛情たっぷりのランチをほおばれることは夢に見ていた一幕だろう。本当に幸せそうにほおばっている彼と、その彼を見てほほ笑む彼女。かーーー、かわいいなー。二人の心が。
男の親子が昇っている姿もあった。まだ若い父親と、なんとなくどこか甘やかされた感じの10歳ぐらいの男の子。甘やかされたという表現は失礼だけれど、なんというか、きちっとした身なりにどこかませたというか、ぐれたというか、そういう態度と表情を感じてしまった。なんとなく浮かない顔をして父親の後を1.5メートルはなれて、とりあえずるずるついて行っているが、何か他のことを考えているのか、いまいち心山にあらずという感じに見えた。父親のほうは大きな荷物をしょっている。どうやら二人はキャンプをしに来たようだった。
「いいか、これは俺とお前と二人っきりのキャンプの時間だ。いま分からなくても、いつか思い出す時が来る。」と父親の頑張りが聞こえそう。もしかしたら、一人でもキャンプはお手の物だけれど、別居中のワイフから、コロナで学校がホームスタディーになっていてとても出不精だから、この週末はどこかに連れて行ってと言われて、息子さんの意思にかかわらず連れ出したのかもしれない。いやいや、とっても幸せな家族で、とりあえずやっぱり学校がホームスタディーになったこともあって、母親が一人の時間を作れるように息子と父親が同意してキャンプを計画したのかもしれない。どんな事情にせよ、そしてその時の息子の気持ちがどんなものであっても、すべてひっくるめて後々息子の思い出となるに違いない。
山というのはどれも登っているときはそれなりにきついわけだけれど、後日全く体に痛みがないのは、どれだけ緩い山だったかの証。
来週はまた春になるかな。また一週間💛