カナダ事情-Canadian News

  今年もやってきたこの時期、イースター前のウサギやエッググッズ、それにバレンタインにちなんでハートの商品など。一年のうちの行事にちなんで出る商品の中では一番好きな季節の物たちよ。あー、かわいい。

 さて、話は変わって。。。毎度カナダのことはめったに国際ニュースとして日本で上がることがないと思う。特に今はアメリカの新大統領のことが大きく取り上げられているし、日本にも影響があることだから仕方がない。

 で、あえてカナダ事情。カナダには国家元首であるエリザベス英女王の代理を務める総督(Governor General)という、トルドー主相より権力のある役職の人がいる。それが、ジェリー・ペイエットという、トルドー主相より任命をうけた、元宇宙飛行士の女性。彼女がこの度、以前から浮き上がっている従業員への悪い扱いが問題で辞任することになった。

 2017年に総督に任命されたとき、女性宇宙飛行士で容姿も美しく、すごい人がいるものだと思った。ところが、汚い言葉遣いで、ほかの職員の前で一人の職員を侮辱したり、職員の健康や安全を考えた扱いができていない、などのパワハラ問題。彼女がやめればいいという問題だけではなく、今度はやめた後のペンションプラン(年金)をキャンセルすべきだという声や、彼女を任命したトルドーに問題があるなど、その波紋が広がっている。

 というのがほぼこのニュースの中身と、カナダのシステムの説明になるのだけれど、日がたつにつれて、ぼろぼろとほかにも色々出てくるのだった。例えば、過去に交通事故があり、彼女が運転する車で歩行人が一人なくなっているが、彼女には責任がないとして何のチャージも課されなかったり、暴行の疑いでチャージされている経験があり、その暴行された人というのが元夫であった人だったり。それに、宇宙飛行士、その後オリンピックコミッティーの一員になった彼女だったけれど、その2か所を同じような、同職員をいじめるという形でやめている。なかなか真っ白なバックグランドではないどころか、かなり汚れている。

 特にヒューマリズム的な活動も過去にはないし、いったいどうしてこの人が国の最高位の役職を任命されたのか、全く不明。

 問題は一人の人が指名するシステムにあり、本当だったら推薦された人について、何人かの職員がその人についてちゃんとリサーチをしてからそのポジションに着くべきだ、とダーリン曰く。なんでもコネクションやお友達で成り立つ煙たい世界よ。

 現在57歳の彼女は、これで人々からの評価が下がったわけだけれど、本人がどれだけ気にしているか、というのは別問題だと思う。日本人なら自殺に追い込まれるようなことでも、いいか悪いか、こちらのシェイムレスな性格がこの後も彼女を生かすかもしれない。

 救いは、このようなことが明るみ出た、ということだと思う。日本の政治もあまり自慢できたものではないだろうから、このようなことはもしかしたら頻繁で、ただ犠牲者が声をあげることができなかったり、マスコミが真剣に問題視していないというようなこともあるかもしれない。政治家のスキャンダルは続くよ。いったいこれはドラマか、というぐらい面白い気もするけれど。

 さーて、今日の夕飯何にしよう。

 また一週間💛