写真は我が家の庭、ではなくて、Bragg Creekの自宅の一階で庭に向いているスペースをスタジオにしているオーナーの庭。庭に向いている一面がすべてガラス窓となっているので、非常に気持ちがよく美しい。
結局今週はずっと雪で、冬用のタイヤに変える暇もなくひどい雪続き。彼女の家に行く道が非常にアップダウンの多い場所で、トラックも多い時速100Kmの一車線の道。もちろん私は100Kmは出さず、後ろに車がいなければかなりゆっくり走らせるという、緊張の出勤だったこの日。まだ日は遅く、8時になってようやくちょっと明るくなる。暗い雪道の運転ほど嫌なものはない。やっと着いたーと思って用意をしていたが、初めのクライアントがいくら待っても来なかった。ガクっと力抜け。とほほ・・・。雪国に住む友人だけが分かるこの気持ちであろうか。
さて、私は昔から黒柳徹子さんが好きなので、今でもYoutubeで徹子の部屋を欠かさず見ている。といっても一人の人がアップしてくれているおかげなのだけれど、画面が急にドアップになりすぎたり、話が途切れたりという、100%の画質では見れないなんともとぎれとぎれの内容と画面ではある。それでもリスクをとりながらアップしてくれているので、私にとってはとてもありがたく、イリーガルであろうとも見続けている。
前置きが長くなったが、その番組のゲストがみんな揃って自粛中の朝昼晩の家族の食事の支度や、そのほかの家のことの大変さを口にしていた。「芸能人はやっぱり一般離れしている」と批判的に思った。けれどその後、本当に一部の人を除いては、誰にとっても家事だけに浸かっているというのはしんどいものなんだ、という考えに代わる。要するに、そういうことをやるのは当たり前、と一瞬思った自分が少々時代遅れだという考えに変わった。
いやホントに、10年前にはスローライフとか言って何でも時間をかけて暮らすことが見直されてブームになったりして、今でも実践している人もいることはいると思う。でもやっぱり家事は時短できるところは時短するに越したことはないと個人的に思う。
ジアーダ(Giada De Laurentiis)という小柄のかわいい料理家がフードチャンネルで、イタリアに住む家族と一緒に伝統の料理を作る回があった。叔母の指示どおりに家族の伝統でもある風土料理を作るには、ミートボールをかなり小さめに丸めてから一つづつオイルあげる。そのほかの材料も一つ一つの下ごしらえがあるので、一日がかり。しまいには家族4人で楽しみながら作るという人手もかかる料理だった。
ジアータが「ミートボールは大きくてもいいと思う」とカメラに向かって言うと、叔母が即座に「だめよ、ミートボールは絶対この大きさなの」と即訂正した。「ただ時間を短縮するためなのにー」と苦笑いのジアータ。本当に、イタリアンマンマのような心意気を持ち続けていることに昔はあこがれたものだ。けれど実際は、半日かかって一食を作ることを毎日続けることになったら、私ならきっと滅入ってくるだろうと思った。
たまに見習いたいのはカナダ女性かもしれない。女性が家事をするということを当たり前と思っていない。以前お世話になっていたスタジオのオーナーは、ほとんどハズバンドがクックするという。ハズバンドも普通に外に出る仕事をしているのだが…。とはいえ、カナダ女性は早くから自立することを強いられている人が多いな、という印象もあり、若いながらに不安がいっぱいあるので、若い時はどこか情緒不安定な人が多い気がするが。
今日も手抜き明日も手抜きの食事で行こう。
また一週間💛