レシート - Receipt

 ベランダから見える真正面の家のことで、オーナーが変わり、いろいろリノベーションをしながら生活を楽しんでいるようだ、というようなことを最近書いたと思う。

 ところがなんと、2,3日前にCentury 21(不動産屋)の看板を私たちからも見えるところにかけたのだった。

 個人的な理由で何か急に引っ越すことになったのか、やっぱりプライバシーのあまりないここの生活はずっと住む場所でないと決意したのか、はたまた、もともとそういう計画だったのか。まったく謎だけれど、今後、だれが住んでもお庭のプライバシーがないのは変わらないだろうなあと、非常にわがアパートメントの立地の悪さを思う。

 話は飛んで、ある日仕事から帰ると、キッチンのカウンターの上に封を破って思い切り開かれたオッフィシャルのレターが置いてあった。パーキングのペナルティーのレターであった。ダーリンがランチに帰ってきたときに見て、私へとわざわざ開いて置いておいたんだろう。ちょっと補足すると、まだ免許が正式にない時に今の自分の車を手に入れたので、オーナーの名前がいまだにダーリンになっている。そのためにダーリン宛てのレターになっていて、ダーリンが封を切ったのだった。

 ペナルティー系のレターはいつ受け取っても腹ただしいわけだけれど、この件については結論から言って、私の勝利となる。

 レターにはしっかり私の車の写真とパーキングの場所、そして時間がかかれていて、10:50と表記がある。その日、私は美容院にカルガリーへ行ったのだけれど、後々考えると、早めに到着して10時には駐車しているはずで、終わったのは11時半前。全くつじつまが合わない時間表記だった。しかしこういうレターをもらうと少なからず気が動転して、冷静に考えたりレターを読んだりができないものだ。とにかく、そんなはずはないというのは確かで、何分オーバーしたかしっかり確かめようと、レターに書かれた電話番号に電話をした。

 

 思ったより早くオペレーターにつながりレシートを持っていることを告げると、そのレシートに書かれた情報を聞かれた。制限時間は11:24と書いてある。そして、問題は私がパーキングの支払い機械に間違ったプレートナンバーを入力したことが原因だったことが分かった。

 何が私を救ったかというと、とりあえずレシートを取っておくという習慣であった。「そのレシートの写真を今からいうメールアドレスに添付して、レターナンバーも添えて送って。そのあとはこのケースはキャンセルできるので。」ということだった。イエイ!ダーリンに勝ち誇った顔を見せる自分。

 またよく眠れそうである。 よい一週間を!