Revelstoke 3日目ーThird Day in Revelstoke

 三日目はMt. Cartieという小山へ。天候にはやっと恵まれた。

 一昨日の山に比べたら全く楽なコースのはずなのだけれど、私は膝がまだ痛むし、緩やかな上り下りの続くコースは足場が狭く横は急な崖という感じだった。ダーリンが下り時に小走りで行きだすので、「(私は足が痛いって言っているのに)なんで走るのよー。」と後ろから叫んでいた。ずっと後になって、ダーリンは初めて、横の急な崖を見てめまいを感じ落ちるかもという恐怖感に襲われるという経験をしていたということを知った。ダーリンなりの対策で小走りでさっさとその場を切り抜けようと必死だったらしい。

 お互い、いろいろ今までにない肉体的体験精神的体験をしていたわけであった。

 この山に入ってすぐに、これもまた初めての巨大ナメクジに遭遇した。チョー気持ちが悪いのでなるべく小さめに。だいたいボールペン一本分の長さがあった。

 コースの終わりまで行くと美しい景色が待っていた。

 この山登りをスタートしたのは、ちょっとあちこち探索をした後でそんなに早くなかったので、下山したときにはまあいい時間となり、この日のハイクはこれにて終了。この後はマーケットを除いたり、いったんホテルに帰ってダーリンはバーへ、私はふらふらダウンタウンを歩いたりした。夕飯は日本食屋へ。

 ちなみに、個人的にはカナダで日本食屋に好んでいくことはあまりないのだけれど、この日決めてとなったことは、このRevelstokeは本当はソックアイサーモン(紅鮭)が来る場所で歴史的には有名だった(現在は同じ量のサーモンがいるのかちょっとわからない)ということ。せっかくだからお刺身でいただいてみよう、ということにした。ダーリンは刺身が大好き。

 ここで何とも二人で楽しんだのは、サーモンの後ろに敷かれたシソ。はじめは私が食べちゃおうかと思った。しかし、日本のシソのおいしさを分けてあげようと思いとどまり、半分づつに分けた。サーモンに巻いてしょうゆをつけて食べた時の感動。シソは素晴らしい。結局もう1皿刺身を頼み、シソもまた半分にしていただいた。

 夕食後、ダウンタウンを離れて住宅街へ散歩へ。ゆっくりと時間が流れて、山登りより私の好みのアクティビティーだと確信しながら楽しんだ。

 この町はちょっとストーリ性のある、それなりに歴史を持っている古い家々が多く、人々はそういう家をリノベーションしながら住んでいるようだった。そのかわり、車いすとか、年を取ってハンディーを負った場合のアクセサビリティーは難しそう。

 写真上は小学校だったと思う。美しい山をいつも見ながら校庭や近所の設備の整った公園で遊んだりして子供たちは育つ。もちろんキャンプやアウトドアアクティビティーなど、本当に小さいころから経験を積んでいる。

 もう少し行くと、こんどはSecondary Schoolという、いわゆる中学校があった(写真上)。校舎全体をとることはできなかったのだけれど、中学校とは思えない、とてもきれいなモダンなデザインの学校。カルガリーにあるどの学校よりいけてる。しかもこんな小さな町に。

 そしてなんと、その校舎の裏側に隣接していたのは、パフォーマンスアートのビルであった(写真上)。アートもちゃんとある!

 なんというか、州タックスのないアルバータ州は、いろいろ良い面もあるのだけれど、まだまだ切り開いたばかりという未熟さと、かなりカウボーイカルチャーが主流な気がする。そこへ行くと、BCというのはもう少し歴史的深さもあり、ヒッピー族というか反ベトナム戦争者の町があったり(Nelson)、それぞれ小さな町々の個性がある気がする。気候もいいせいでワインや果物もできたり、海岸沿いの州だからかシーフードにも恵まれている。

 RevelstockのダウンタウンにはUnited Churchという教会があり、LGBTのレインボーカラーの旗を掲げていた。チャーチとしてはなかなか珍しいのではないだろうか。少なくとも、私の住む、教会がそこら中にあるCochraneでは絶対に見ない光景。

 最後にありとあらゆるリサイクルでできた鹿?のオブジェを見つけたので、よーく見ないとわからないため最大のサイズで載せておく。

 ぱっと見だと、こういうの作る人いるんだよねーぐらいの感心で終わるところだけれど、使われている一つ一つの部品を見ると、そのクリエイティビティーに再び感心する。ちなみにこの家はただの家ではなくて、今となっては度忘れしたけれど、何かをやっている家だった。(説明にならずもうしわけない・・・)

 また一週間💛