カルガリーのイタリアンタウンにあるレストランで、B2Pのピラティススタジオオーナーの計らいで新年会。まだまだ知らない、素敵な場所があるカルガリー。
新しいメンバーが加わったり、自分のスタジオを開くことになってレギュラーから抜ける仲間がいたり、ちょっとした変化もありながら、スタジオビジネスは続く。この日、というか、今週は実は先週の長かった極寒警報からやっと抜け出し、4度、6度の日中。これはマイナス28度からマイナス35度という寒さを7日間経験した後で、まるで春が来たようにみんな喜んですごしているのが感じられる。
その先週の寒さの続くある日、朝スタジオに着くといつもはとっくに帰っているオーナーが中にいてドアが開いていた。そして気づいた。ドアのノブと鍵の部分がそっくり取り外してあって、よく見るとドア周辺のダメージがあった。
事情を聴くと、前の晩遅くからかなり早い朝方の間に、誰かがドアを壊してスタジオに入ったということだった。実は2018年の4月にも、このブログでスタジオの泥棒事件をつづっている。それ以来フロントドアは警報を設置してあり、何かあったときにはサイレンが鳴るようになっている。
ところが、バックドアというのがあって、ビルのオーナー兼隣の部屋の事務所オーナーが、そのドアの鍵をかけ忘れてしまったということだった。バックドアから難なく入れた犯人は、事務所のドアと、スタジオのドアを壊して両部屋に侵入した。事務所の被害はラップトップを取られたりガラス張りとなったドアのダメージがひどかった。スタジオのほうは、同じくドアの被害と冷蔵庫に保管してあったクライアントに出す水の入ったブルーのガラスボトルだけが消えていた。
警察によると一回限りのキャッシュ目当ての侵入だろうということだった。私は私で、マイナス30度以下のあまりにも寒い夜をしのげる場所を探していたのだろうと思った。クライアントの中には、オピオイドアディクションによる犯罪が今とても増えているので、その可能性を話してくれた。
早朝の自分のクラススをすべてキャンセルして警察や私達への対応をし、取り換えるしかないドアのケアから新な鍵を作ることまで、まあ色々大変でストレスフルな一週間を迎えたスタジオオーナー。彼女は30代前半で去年素敵な旦那様と結婚をし、あれこれと自分の好きなことを追及して前に進んでいる。彼女の素敵なところの一つは、すぐにいい関係を作りネットワークをとてもスムーズに広げるところと、好感度の高い彼女の性格(見かけはもちろん)にあると思う。
メンバーと集まって食事をした席で学んだのは、みんな個人としてしっかりしているけれど、やっぱりコネクションを大切にして上手に(悪い意味では全くなく)協力しあうということだと思った。2つの違った性質の仕事にかかわらせてもらっているが、給料性の職種のメンバーと、民営でもとても小さいビジネスにかかわっているメンバーという見方をすると、ちょっと違いがあって面白い。どっちが好きかというと人それぞれなのだが、私はどちらもどっちという気がして、今のスタンスを維持したい。そしてみんなそれぞれ「いるべき時期にいるべき場所にいて、出会うべきして出会っている」のだろう。
また一週間(一月最後!)。