新たな場所ーNew Place

 かなりまがって取れた写真になったけれど、Core&Effect というBragg Creek にあるピラティススタジオのクリスマスツリー。♡のオーナメントがかなりかわいい。そして壁にはジョー・ピラティスのよく見る写真が、このスタジオらしく木で作られた丸いフレームに貼られている。おそらく床と同じ木で手作りなのではないかと思う。このスタジオで今月から週に二回クラスを受け持たせてもらうことになった。

 すべて必要な機材を備え、広々としたスペースが自然の中にあるスタジオでは、トリオのリフォーマー&チェアーを使ったクラスができる。まさに、インストラクターにとっては理想の環境。たった一つ私の問題は、すべてのピラティス機材がStottというカナダメイドの機材であること。はっきり言って、リフォーマーはかなり戸惑い、今まで自分がやってきたように使いこなしながら教えるには、かなり工夫とアジャストが必要になった。

  Stottという、いわゆるピラティスの流派(という言い方でいいかわからないが)は、かなり理学療法的な側面があり、元祖クラシカルピラティスの指導者からはちょっと対立的というか、あまりにもピラティスとかけ離れていることろがあると敬遠されているきらいがある、というのが一般な認識だと思う。ところが、新たなスタジオのオーナーが貸してくれたDVDを拝見したところ、まったく理学療法士的な動きや教え方はない。それどころか、アドバンス用のエクササイズなどは、バレエダンサー用かと思うような動きが多く、次から次へと高度な動きが続いていた。

 

 最近では、わざとクラシカルという言葉を使って売り言葉にするスタジオも多くあるのに、実際どこがクラシカルなんだろうと思ったりするスタジオも少なくないのだけれど、Stottは逆に勉強になると思った。たった一つ言えば、元祖ピラティスの流派が伝統を重んじて、機材やエクササイズの名前を受けついでいるのに比べて、オリジナルの呼び方で機材を呼び、またオリジナルの名前を付けた同じエクササイズがある、という印象があった。ピラティスという名を使っている以上、それらをオリジナルにしてしまうところに、元祖クラシカル流派の人たちが敬遠する理由があるのかもしれないと思った。

 オーナーの彼女自身は、Stott Pilatesのメソッドを心から信じているという。というのも、10代後半から20代前半まで、彼女の右側半分の体は曲がって固まって歩けない状態だったという。そしてリハビリをし続けStottPilatesに出会い、今のまったく普通の体に戻ったという。

 私としては、理学療法士になった気分でやるなよ、と自分に言い聞かせている。ここでは、新たな機材をどう使いこなすかと言うちょっとしたチャレンジや、久々にトリオのクラスを受け持つという楽しみと準備で、モチベーションを新たにもらった気がする。

 とりあえず3か月間の試験期間をもらった。思い切り楽しもう。また一週間元気に♡