イタリアンレストランーItalian Restaurant

 Bragg Creek(ブラッグクリーク)には先週もトレイルを歩きに来たのだけれど、今週は前からずっと気になっていたItalian Farmhouseというちょっと噂のレストランへランチに来てみた。

 12時に予約をして入った時は3組ぐらいのお客だったが、あれよあれよと時間がたつにつれて全テーブルが埋まり、両サイドの部屋がにぎわって大忙しだった。

 Bragg Creekに住む人々は朝起きたら鳥と鹿と木々しか見ないような、かなり静かでゴージャスな生活をしている人が集まっている。Equestrianを楽しむ人は多くいるカナダだが、ここのピラティススタジオにはかなり多くのEquestrianがいて、オーナー自身もその一人だった。

 レストランの客層はなかなか多様な人種が混じっていた。ランチはまだカジュアルな雰囲気が漂っていながらどこか緊張感というか、高級感は保たれていた。ダーリンと声を潜めて「あの後ろの席の2人の中年女性ね」などと密かにピープルウォッチをする。都会のレストランに行くと、どこかショーオフな感じがあるが、まあそれも一つの楽しみとしておめかしをして出かける感じがある。後ろ斜めに座る2人の中年女性は、そのまま林を歩きに行こうと思えば行けそうな、割とラフな格好なのだった。

 ダーリンいわく、「あの二人はすごくシンプルで、特に高いものを身に着けている感じはないけれど、一つだけ金持ちであることがわかるキーポイントがある」という。それは髪の毛。髪だけは抜け目なくきちっとケアされていることだという。確かに、お金がないときは美容院に行くことをけちる(自分)。それは若いころから習慣であり、そういう環境で育たないとなかなか身につくものではないと。かなり納得して自分の経験を思い出す。たまたま出会ったお金持ちの人たちのことを。

 噂どおり、食事はおいしかった。私はラビオリ、ダーリンはエルクという鹿の肉が入ったパスタを。プロの料理をたまには試したいという思いで来たので、わざと二人とも違うものを注文したのだが、本当はダーリンもラビオリが好き。外食したとき感じるしょっぱさがなく、前菜のサラダもメインのパスタもちょうどよい量で大満足。前菜の前にパンが出てきたらもっとよかったけれど、もしかしたらディナーには出るのかもしれない。

 この日、ランチが豪華だったので、夜はタパスで簡単に済ませた。

 ああ、また一週間元気で。