まだ朝のジョギングを外でできる日がある。この時は散歩に行ったときだったので写真が撮れたが、3回に1,2回は鹿と遭遇する。我行く道をふさぐように突っ立って動かないときは、両手を挙げてジャンプしてちょっと脅かしてどいてもらうことにしている。
今朝のプライベートセッションでは、私の心の友となっている73歳のクライアントが始めだった。はいどうぞと、いつものピラティスアパラタスの上に乗るように誘うと、「後で話すわね」と言って、「あ、これはそれとは違うのだけれど」と話し出す。彼女とのセッションは週に3回なのだが、そのうち一回は雑談セッションになるのがお決まり。その代わり、話で終わったセッションの次のセッションは、彼女はきちっと汗をかきながらやり遂げるので、さすがやるときはやるできる人、なのである。
今日はしっかりやる日だったので、話を最後までホールドして、ほんとに最後のストレッチの時に、「あのね」と忘れずに話しをてくれた。私たちはいつまでも美しくいる人のことや、おしゃれの話で盛り上がることが多い。
「こないだ会った年配の人が言ってたんだけどね」と彼女は続けた。「女性は年齢を人に伝えるべきではないというの。彼女はボトックスもリフト(顔の)もやっているし美に関して意識の高い人なのよ。年を言わない理由の一つは、女性が年を言う場合は『見かけより若い』と思わせたいということがその裏にあって見苦しいって。その2は、結局年を言ってしまうことによって、その後は自分をその年齢の枠の中に入れて(自分にも人にも)しまうからって。その人は年齢を聞かれたらどうするかっていうと、『聞くのは自由よ』って答えるんですって。」
それを聞いて私は「なるほどー。でもアジア系の女性は若く見られて馬鹿にされる感じがあるから、どっちかというと年上であることをアピールするために年齢を言うかも。」といった。すると「あー、あと10年20年後にはその考えは変わるわよ。」彼女から。
今日も彼女に会えたことに感謝して。よしまた一週間。