「Ben is Back」というジュリアロバーツが出ている映画は日本ではもう上映したか、またはNetflexにて観賞できるのだろうか。この映画の内容の、Opioid(オピオイド)という薬のアディクションは、アメリカでもカナダでもかなりの割合で社会問題となっている。
オピオイドは痛み止めの薬で、医者から処方されるのだけれど、アディクティブではないと思われていたのに、大変なアディクションを起こす薬だった。ということで、映画のようなことが頻繁に起きているのがアメリカ。
一方でマリワナがカナダで合法となり、誰でもカナダ人であればマリワナを買えることになったのは、記憶に新しいと思う。
今までの無知の私の中では、マリワナ=ドラッグで悪いものと思っていた。日本での認識もほぼこれと同じなのではないだろうかと想像する。しかし、リクリエーションとしてハイになることを目的として使用する場合も、治療薬として使用される場合も、カナダでは合法とみなされる。
特に後者の場合は、痙攣発作の症状が出る子供や大人に効いたり、その他の重病にかかっている患者さんが必要とするので、合法になってホッとしている人々も多い。もちろん、今のところ売り切れ続きというような、他の問題も起きているのだけれど。
マリワナを吸っただけで逮捕されるということは基本ないわけだけれど、ある程度の規制はあって、例えばハイになるために使ってその後運転をして捕まった場合や、それぞれの職業でマリワナ使用についての規制が付け加えられたりしている。運転で捕まった場合、永住権しか持っていない人は、その権利を取り上げられるという厳しい罰則がついている。
所で、ダーリンだが、以前からこのブログで心身障害者だと紹介している。本人がそういわれて嬉しいかは疑問だけれど、とりあえず読者の少ないこのブログではひそかにそう呼ぶ。
そしてダーリン、睡眠に問題があって、けっこう前から睡眠薬を処方されて飲んでいる。カナダではそういう人は珍しいケースではない。しかしやっぱりどんな薬も長く使用していると、体が慣れて効かなくなってもっと強いものを欲したりとか、副作用が出たりとか、まあ問題や心配は尽きない。本人も本音を言うと錠剤はやめたいと思っているようで、最近、マリワナのオイルに切り替てみた。
詳しく聞くと、マリワナオイルにはTHCとCBDという2種類があるのだそうだ。THCはハイにする成分。CBDはリラックスさせるという成分。ダーリンが使用しているのはCBDオイル。効果はどうかというと、あまり効いていないというのが正直な感覚のようだが、ちょっとした体の変化はあるという。例えば眠れなくともイライラしたり、次の日疲れたりしないと言う。
このオイル、近所のマリワナを扱う店へ行ったら売り切れだったということで、ネットでオーダーした。「君も試してみれば」といわれたが、今のところ未使用である。ともあれ、マリワナというのは危険な薬物だという、今までの思い込みだけはなくなった。
マリワナオイルでなくてもいいのだけれど、フラワーレメディーというのには最近ちょっと興味がある。もしかしたら、どちらもプロシーボーかもしれないけれど、害がなく思い込みで効くなら儲けもの、というところか。