ヨーロッパの異常なほどの暑い夏日や、日本でもなかなか雨季が抜けない様子など、地球の温暖化は目に見えているが、ここアルバータでは、いまだに雨や雷雨、雹が降る日が続いていた。今週になってやっと夏になるかな?という気候なった。
旅行中いくつか氷河を見たけれど、Athabasca(アサバスカ)にある氷河は確実に溶けて、過去氷河が残っていた場所に表示がされてあった。明らかに大きな石が平らに削られ、氷河の仕業だという証拠がある。ダーリン情報によると、アイスランドにある氷河の一つがあまりにも溶けて小さくなったため、氷河として認められなくなったのだという。このアサバスカの氷河も、確実に年々溶けているから、そうなる日も遅かれ早かれ来るのだろう。
一方で、このグローバルウォーミングによって実はもっと過ごしやすくなる可能性が高いと予想されている国がカナダなんだそうだ。カナダの東の都市や西海岸はともかく、山東側に位置するこのアルバータなんかは、土地は広くても果樹園もワイナリーもフレッシュな野菜にもなかなか疎遠である。アルバータだけではないだろうが、厳しい冬場を越せる木でないとなかなか育たないし、春らしい春もなく急に雨季だか夏だかを迎えて短めの秋のその後は、長い冬の到来となるのが常だから、ちょっとでも暖かい日々が増えるとしたら、そんな素敵なことはない。
とはいっても、グローバルウォーミングで起こる近隣の自然災害による影響や、毎年の山の自然火災なども多くなるだろうから、やっぱり良い影響だけではないだろうけれど。
先週ブログをつづっていた日はベランダに座って、「外カフェ」気分でやっていた。その日、外は11℃で雨がふり、風が強い日なので、ダウンジャケットや手袋、レッグウォ―マ―を履いていたのだが、やっと購入したベランダ用のイスとテーブルを早く使ってみたくてやせ我慢。2時間でギブアップ。
今週は西日で温まりすぎたのか、部屋が暑すぎて寝れないとダーリンが不平を言う日があった。私には、家の中に小虫がちょっと飛んでいること以外はそれほど気にならない暑さだった。暖かくなると、確かにベランダの花々(というほどはないのだが)にはいい気がするが、ある日鉢いじりをしていたら、緑の蛾のヨウチュ?みたいなのを見つけて、ちょっと気持ち悪かった。いろいろ考えると、蚊が比較的少ないとか、ゴキブリなんか見たことないとか、このドライで寒い気候のせいで、自分に都合の良いこともある。と思うと、やっぱり、今が一番いいのかも。
どちらにしても、夢のようなワイナリーや果樹がなるような気候になるには私の生きている間には起こりそうもないということだったので、まったく心配無用のようだ。今日はもうちょっと暖かくなってからべランだでまた鉢の手入れをしようかと思う。