前回つづったアラスカとカナダのボーダー、Hyder とStewartという町の続きである。この辺はとにかくクマやサーモンが名物というか、クマとの遭遇が当たり前という地域。
というので、どれだけいっぱい遭遇できるかと期待していたものの、前回NelsonというBCの町に訪れたときの方が、かなり間近でたくさんクマを見た。今回は、ハイウェイで前の車が止まるので何かと思ったら、クマが横切るのを待っていた、というのを数回見たのと、一度だけ目の前をクマが横切るのでスピードを落とした、という程度であった。
この横切るときだが、道路の脇に構えたクマが、スピードを落とした車が近づいてきたのを見て2本足で立ち上がる。一瞬、2本足で歩いて横断するのかと思って驚いたけれど、威嚇のポーズを一応見せたということだった。すぐにその後4つ足に戻って反対岸に渡って行った。
Hyderに着いてお昼ご飯を食べたのが、次のビデオになる。
中に入ると、とてもフレンドリーな女性2人の店員がサーブしてくれた。観光客はもちろん、地元の人にもフレンドリー。常連というか、町の住民らしい老人が店にやってきた時、「ハーイ、XXX(彼の名前を呼ぶ)。お水?」といってグラスを差し出した。特に注文しなくても、ちょっと寄った近所の知り合いという感じで歓迎していた。
この店は壁いっぱいに紙幣が貼ってあるのが特徴らしい。以下映像。
Hyderの山を車で走り、広大な氷河を見た後は、車がほこりだらけですごいことになっていたので、Stewartの町で洗車できるところを探す。ガソリンスタンドに付いていた洗車場は閉まっていたので、何とか調べて他を探す。Googleのマップではこの辺にあるはずなのに見つからない、と思ったら、写真下のような「あ、これ?!」という場所だった。
旅の間、何度となくバイカー(ライダー?)を見る。仲間と旅をするバイカーもいるが、多くが一人で走り、行きついた町でほかのバイカーと触れ合う。なんとも自由なスピリットで、ちょっとうらやましい気がした。写真下はそんなひと時を過ごす2人の見知らぬバイカー。この町を出る朝、唯一開いているベーカリーで、私たちも朝食をとった。
この店の1971年の写真が店内に貼ってあった。
Piccola Itariaと書かれている。
この店の前にもCafeらしい店があり、わざとかたまたまか、アンティークな車が止まっていた。
町のグローセリー屋さんにも寄ってみたけれど、野菜や果物が新鮮でない上にかなり高い。こんなところまで配達となると仕方ないのだろう。それにしても新鮮でないので、これは観光客用で、みんなは自給自足しているのだろうかとも思ったが、とにかくいろいろ便利ではないことは確かだろう。それでも住んでいる人は明るく楽しそうに見えたし、他の町で見るような、いわゆるホームレスという人は見当たらず、助け合い、誰もが誰もを知っていて、貧困の差がない町、という印象。
町には図書館があった(写真下)。それはそれは小さいけれど、図書館があるというのはかなりコミュニティーの機能が高い方ではなかろうか、と思った。いまだにレンタルビデオの店もあり、これは北米では珍しい。
この後はPrince Georgeという町までおよそ8時間走らせ、一泊してまた同じぐらい走らせて帰宅をした。次回は泊まった宿について続く。