ディナーのお誘い2-Dinner Invitation2

前回のブログの続きで、友人宅のディナーの席で。

友人のお母さまが「チョコレートどうぞ」とリンツのスイスチョコレートと書かれたミルクチョコを進めてくれた。スイス人夫婦の旦那様は以前スイスでリンツのチョコレート工場で働いていたという。「おかげでこのおなかになったよ」と冗談。

毎日チョコレートの味見をするので、クロレインの量がちょっとでも多いと、その味の違いに真っ先に気づくのは、彼らだったそうだ。

 

友人の用意してくれたアップルパイにハーゲンダッツのアイスクリームを添えたデザートを食べながらチョコレートの話題は続く。

リンツのチョコレートは私も大好きで、70%カカオの板チョコは必ず冷蔵庫に常備している。そのリンツだが、今では12か国に工場があるとWikiに出ていた。

 

スイス人の旦那さま曰く、スイス工場で作ったリンツチョコとドイツの工場で作ったリンツチョコは味が全く違うのだという。一体何が違うのかというと、ミルクが決め手なのだという。スイスといえばアルプスの山を思い出す。牧場があって牛がいて、いいミルクからチーズができる。一方ドイツでは、いいミルクを出せるような牛を育てる環境があまりいいとは言えないと彼は言う。確かにドイツ製のチーズとか乳製品はあまり聞かない。両国のミルクが全く違うので、そのミルクを使ったミルクチョコレートの味も必然的に変わるというわけだった。

それから、スイスやドイツでは、チョコレートというとミルクチョコレートが主流で人気。一方ベルギーやフランスになるとダークチョコレートが人気ということで、ヨーロッパ内でもいろいろチョコレート事情が違うということを知った。

友人が「日本のチョコはどうかな。ガーナは韓国ではあるけれど、日本で売っているガーナのチョコがある。」と日本からの一口サイズで包まれているガーナチョコをみんなに配った。スイス人の旦那様が「どれどれ」と一口で口に入れ、しばらく無言でプロっぽく味わった後、「うん、なかなかおいしいチョコだと思うよ」といってくれた。なんだか何かのテレビ番組をやっているような気になったが、個人的には明治のチョコレートの方が好きな私としては、スイス人の旦那様の優しさを感じた。それぞれの国のチョコレートの味が違っていて、チョコレートはなかなか奥深い、という話で終わる。

私がフォンデュはまだ食べたことがないというと、次回はぜひフォンデュパーティをあっちの家でしようと、自分たちの家を指して言ってくれたこのスイス人夫婦。とても素敵な夕飯のひと時であった。