健康法ーSelf Body Care

どうして毎週日曜日は雪なんだろう、と思うぐらい、先週も雪が積もったけれど、やっと今週に春になった。といっても、これからは雷雨などの雨模様が多くなり、すでに雨季に入った感じがある。

そして先週の雪の日曜日は、スタジオのメンバー全員で、セルフ筋膜リリースというワークショップを受講しに行ったのだった。集合は現地。携帯ナビをばっちりオンにして、早めに出た。

このワークショップは、カルガリー市内にいる理学療法士兼ピラティス、その他諸々の資格を持つ女性のオリジナルメソッドで、いわゆる筋膜リリーステクニックの一つであった。スタジオオーナーのナターシャが、近くにいるピラティス関係のビジネスをする人とちょっとでもつながりを持つことと、純粋にピラティスプラスアルファ―として自分の役に立つという好奇心から、私達4人だけのワークショップを個人予約してくれたのであった。

ボディーワーク系の仕事をしている人なら聞いたことはあると思うのだけれど、Thomas Myers(トーマス・マイヤー)という人が確立したアナトミートレインというメソッドや、筋膜といえば古いところでヤムナボールというのがある。そのほか、フランクリンメソッド、フェルデンクラインメソッドなどがありが、大体が今あげたメソッドが筋膜系の大元になっているようだ。私たちの受けたメソッドや、また最近ではMELTなんて言うのもあるが、どれもやっていることは同じ。要するにピラティスに多くの流派というか、「何とかピラティス」という名の違うピラティスが存在するのと同じように、それぞれ勉強した人が自分のメソッドとして名前を付けている。

どうやら、筋肉だけに注目していたボディーワークから、今まで何の注意も払わなかったその周りの薄い皮、つまり筋膜の硬直や干からびが、多くの体の支障の原因になっているという新たな発見に注目されているということだった。

 

というわけで、このワークショップでは何種類ものボールの中から一応厳選して3種類のボールを使って、胸筋、殿筋、頭蓋喉頭部の筋肉、胸椎裏の筋肉についている筋膜マッサージを教わった。

 

インストラクターでかつメソッドの創始者であるキャサリンは、お隣の州BCに何年か住んでいたり、アジアはインドネシアや香港などにも長く在住経験があり、今はカルガリーに落ち着いている。

インドネシアのジャカルタに滞在中は、まったくそういったボディーワークがないために、現地の人にとても貴重がられて、トリートメントもワークショップも行ったという。「日本はわからないけれど、当時のジャカルタにはどうにもこうにも体の不調を改善してくれるような場所は全くなかったの。」という。

こういう話を聞くと、西洋のものを学んで職にしている分際で恐縮ながら、どうにか東洋の、しかも何か日本のいいメソッドを手に付けていたらどんなによかったかと思う。ツボマッサージとかはもともと東洋のものだし、気の流れという概念もやっぱり東洋のものだと思うのだけれど、西洋人は一つのメソッドを分かりやすく、誰でも取り組みやすくするのがうまいのか。もちろんビジネスにつなげるところもたけている。

そんなことを考えていると、スピーディーなキャサリンの英語での説明を聞き逃し、一人違うことをやっている羽目になる。やるな、ということをやっていたり、やれと言われたことを一人やっていなかったり、我ながら「本当に言葉が解っているの?」と思われても不思議でない抜けた一日だった。それでもいつものように、一日中集中して英語の説明を聞いたせいで、普段使わない頭を使って終わった時はかなり頭痛がした。

まずは練習して、取りあえず取り込みやすいところをクラスにプラスアルファとして入れていこうと思う。それでも心の中では、竹ふみ健康法なんかは昔からある何よりの日本の知恵だということは忘れずに。