エジュケーションーThe Education

2月、3月は各仕事場で、必須の集まりやらアップデートしなくてはならないことなどがなかなか続く。中には復讐してよかったともうこともあるが、「きついな・・・」と思う集まりもある。良かった方は、CPR+First Aid(心肺蘇生法と救急手当)の更新。赤十字のCPRコースをスポーツセンターにて従業員には(パートもフルタイムも関係なく)無料で提供してくれている。年に一回の更新が義務付けられていて、何度やっても細かいところが忘れているからありがたい。この日、予定していた部屋のダブルブッキングというアクシデントがあり、普段はチャイルドケアーで使われている一室に私たちは移った(写真上)。2歳ぐらいの子供をどうしても連れてこなくてはならない人と、生まれて6週間というベイビーを連れてこなくてはならない人がいたので、なんとなくちょうどいい会場となった。

きついなあと思った方は、先日行われたロングタームケアーセンターでの必須のエジュケーションの時間だった。クリニカルエジュケーターという役割の人がいて、看護師の資格を持っている人がたいていこの役職についている。私の勤務年月だけで、3人入れ替わっているが、このエジュケーターによって、4時間座っている講義がどう感じるかは相当違う。プレゼンテーション力やみんなの質問の拾い方、広げ方などでみんなの集中具合か決まるわけだが、正直いって、今回のエジュケーターは「4時間はきついなー」というタイプだった。

が、まあ大人が集まっているのと、カナダ人気質もあってか、そういう時は黙りこくって我慢というより、足りないところを補おうと率先して意見を言って助け合う、という場面があり、ふっと息が楽になる瞬間が何度もあったのは学べるところだ。

感染予防の目録に来た時、「あー、またあの手のビデオかな」と思ったのだが、以外にもユーモアのあるビデオだったため笑える場面が一回あった。それがこのビデオ。 女子高?に勤める清掃員が、トイレの鏡のキスマークを落とすことに手を焼いて校長に相談。校内アナウンスで「トイレの鏡にキスのをるのをやめなさい」と放送してもらう。次の日キスマークは倍になる。その後彼のとった行動は・・・という内容で、あまり直接には関係していないが、みんな手洗いやその他の衛生事項はとりあえず何度も教育されてきているので、このくらいちらっと的を外してもいいのかも、と思った。

このエジュケーションがビジネス、つまりお金を払って受講しなくてはならないものであれば、いろいろな点でプレゼンターはパーフェクトに近くなくてはならないと思う。けれど特にロングタームケアーセンターのような場所では、ヒューマニタリアリズムというか、もしかしたらその人にも障害があるのかもとか、お互いをいたわるという気持ちも大切なんだろうと以前より自分も丸くなる。ことに、50代以上の年齢の人だと、自分もそれに近づいているせいか、人の気持ちがわかるようになってきたのかもしれない。

それにしても、どうもいつも、メインの内容よりも、人の深層心理の方に興味が行ってしまうのは困ったことだろうか。何を学んだ?といわれて残っているのが主にこのビデオというのはちょっと情けない。