お気に入りの一角ーMy Favorite Spot

例外的に今年のクリスマスはホワイトクリスマスではなさそうで、なかなか温暖な12月を過ごしている。

ここCochrane(コークレン)には、私の知っている限りで2つの花屋がある。カナダ人の習慣や行事を見ても花の需要は結構ある方だと思うのだけれど、東京のAoyamaフラワーマーケットのような素敵な花屋にはまだ遭遇したことがない。

 

こちらの花屋の特徴として、造花がたくさん売られている。冷蔵庫の中には生花とフラワーアレンジメントされてすでに出来上がっている商品が置いてあり、いいなと思ったものを三日前に予約しても、フレッシュに新たに作り直すのではなく、取り置き、という感じで3日後に受け取る。

二つのうちの一つの花屋さんでは、私はとりあえず常連といわれるほどになった。するとある日、従業員の一人で私のことをよく覚えていてくれる人が、「名前を登録して毎回記録すれば、5回目の花が20ドルオフになる」というシステムがあることを教えてくれた。

 

このサービスがちょっと不思議なのは、いくら払ったあと特権がつく、というのではなくて、回数が基本となっているところ。贈り物として買う以外は、私の一回に付きの買い物は10ドルどまり。これでバラが2本買える。それでも5回目は5回目。買った金額にかかわらず20ドルオフとはなんてありがたいサービスだろうと、今日は10ドル以上の花を買うことにした。

店内はクリスマス前で、アレンジメントなどに大忙し。通常より2、3人多い従業員人数。お決まりの冷蔵庫に入って花を選ぶ。バラはかなり開いてしまっているものが多かったので、すべてつぼみだったユリにした。レジへもっていくと、いつもの従業員の女性が、「今日はセールをしていてこれは20ドルなの。だから得点を使って今日はフリーよ」と笑顔で接してくれ、丁寧にラップしてくれた。

「通常ならこのユリ4,50ドルするから、よかったわね。メリークリスマス」と。本当に、思いもがけないプレゼントをもらったようで、テンション上がる。

受け取ったクリスマスカード達のキラキラの横に生け、年末はこのまま和ませてくれそう。