すっかり秋の風に代わり、未だ緑は残っているものの、一番好きな、そして短い季節が始まる。日本の秋の美しさも大好きだが、秋はどこも美しいと思える。
今朝の2番目のクライアントは日本が大好きといってくれる方で、ちょうど日本の秋の話をしていた。この11月にまた日本に行くとのことで、初めての秋の日本だというから、ぜひとも楽しんでほしいと思った。
日本のミニマリストっぽいところ(と彼女の目には映るらしい)とか、ほんとに小さいスペースにぽつっと、けれどちゃんとケアされている花が植えてあったり、雨の日のデパートに入ると肩にかかった雨を払ってくれたり(どこのデパートだろうか)、デパートの会計のお金の預かり方がいちいちトレイに入れてお辞儀をして受け取ることなど、礼儀正しいとあげてくれた。
小豆のあんこも好きで、モチも好き、とのこと。始めて訪れた場所が京都だというから、なんとなく納得。日本は食べ物もおいしいし、美しいところもいっぱいあると私も思う。日本でどうしても気になるのは人口の多さだろうか。最近はアジアからの観光客もかなり増えて、行くとこ行くとこ人だらけのではないかと思う。
人口に関していえば、時々よくこれほど飢えることなく毎日食べていけるだけの食糧を人類にまかなえているな、と不思議に思う。ソーセージのCMで、大量のソーセージをソーセージ工場で人が心を込めて毎日一生懸命作っている、というような歌いでながれていた。この量を毎日作るということは、毎日同じ量の豚が用意されているというだから、それも不思議に思う。
と思うと、地球や体にいいからといって理想的な栽培をしているのもいいが、やはりそれではこの人類をまかなうには間に合わない。
そんなことをふと思っていたら、「Downsizing」という映画を見た。ノルウェイの科学者が人を親指ほどのサイズに縮小させることに成功し、ダウンサイズを申請した人には、消費量が減って環境維持に貢献しているゆえ、タックも払わなくていいし、すべてがファーストクラス並みのぜいたくな暮らしが保証されている。と思ったら、ミニサイズの人々の中にも貧困層というのがあって・・・・といろいろ話は続く。
とにかく、写真で見るような日本の美しい姿を、写真のように人っ子一人いない状態で楽しめることはまずない。それでもふっと小さな空間に気づき感動をさせてくれる日本は、まだまだ素晴らしい。遠くにいるからこそよく見える。