ダーリンが無事イスタンブールに着いて、現地からの写メ。私はスタジオオーナーが旅行中で終日代行の日々となった。とはいえ自由な生活。去年の誕生日にクライアントさんからいただいた、ホテルのスパご招待券でペディキュアとスティームルームへ。ちょっと日常と違うことをしてみたけれど、そういうところでゆったり楽しんで過ごせない、レイディーなことが欠けている性分であることがはっきりとわかった。しかし、私の足なんかをケアしてくれた香港からの両親を持つアジアンカナディアンの女性との60分はなかなか楽しいものだった。もちろん、クライアントさんには感謝仕切れないほど、思いやりのあるプレゼントだったことも忘れない。
さて、前回の続き。トルコにて、姪っ子の証人となるべくあるセレモニーに出席したダーリンだが、トルコのお役所さんいわく、籍を入れたあとトルコに姪っ子が住むには、モロッコからのビザ(だったと思うがとにかくある書類)が必要だと言う。早速モロッコのお役所さんに訳を話し書類を取得しようとすると、モロッコ側いわく、それは二人がモロッコで結婚してないと出せない、という。
そういわれた姪っ子や姪っ子の家族たちは、そういうのだからどうしょうもない、という感じになるのだが、ダーリンは、こういった些細な、けれど道理に合っていないモロッコのシステムに、帰郷するたびに頭をおかしくする、のだそうだ。
これもダーリン曰くだけれど、おそらく、モロッコ側は姪っ子のモロッコでの結婚を望むがゆえに、こういう訳の分からないことをするのだという。モロッコで結婚をするというのは、婿からの嫁家族へ、そして様々なお役所手続へと、多くの支出があるのだそうだ。そういうことを避けるために、あえて籍をトルコで入れることにしたのに、モロッコ側はなるべく自分たちに有利になるようにと曲げない。
前回ダーリンが帰国した時は、入国審査(といっていいのかわからないが)にて、搭乗券を見せなければ入国できないと言われたという。搭乗する時に搭乗券は見せても、到着の国で搭乗券を見せろという国も珍しい。そして最近では搭乗券を印刷するのはチョイスになっていて、電子メールの搭乗券も珍しくない。ダーリンはそれで、搭乗券など持っていない、といった。それでは入国できないと向こうは言い張る。飛行機から降りてきたのに・・・だ。「搭乗券など印刷されずに、メールで送られて来るんだ。」というと、「なんでそれを言わないんだ」というという。着いたとたんからダーリンは頭がおかしくなりそうなんだと言う。私だったらあわててなんとしても搭乗券を探しスルーしようとすだろうし、素直に納得してモロッコでは到着時に搭乗券が必要なんだと思うだけだろう。しかしダーリンにとっては自国。慌てふためくことはなく、それは何のために?という納得がいかないかぎり、相手の言うなりにはならない。冷静にダーリンのように対応してみるのも、時には面白いかもしれない。
ダーリンの弟さんなんかは、このいい加減さを逆に利用するタイプなんだそうだ。そこに合った植物というはあるものだ。どうしても合わなければ、病気になるか枯れてしまう、ということか。今回は5日間のトルコと5日間のモロッコで、ダーリンにしては短いモロッコ滞在。仏陀ベースのメディテーションに関する本を持って旅立ったので、迷子になることなく落ち着いて過ごせるに違いない(笑)。