お嬢さん達ーLadies

よく降る。そして只今-21℃、体感温度-27℃。あと2か月でとりあえずこの激寒い日々はなくなるだろう。まったく、オシャレどころじゃないけれど、まあ何とか過ごし方を覚えてきた気がする。

あるアメリカ人ハーフの英語講師の英会話上達法YouTubeを見ていた時、こんなことを指摘していた。日本人は「だれだれに似ている」と、芸能人や有名人と比較するのが好きだと。アメリカの場合、本当にそっくりさんでない限り、そういう表現はめったにしないと。

 

芸能人ではないけれど、ロングタームケアーの同じOTA(作業療法士アシスタント)としての同僚である21歳の彼女は、会うたびにアニメ「ハイジ」にでてくるクララだよな、と思う。顔、髪型といい、雰囲気が似ているのはもちろん、若いのにどこかはちきれたところがなく大人びていて冷静なところなど、クララだ・・・心の中で思う。私の頭の中ではクララのしていた水色のリボンが彼女の髪にかかっている。そして発言もはっきりしていてませているから、ついうっかりまだ21歳の若い女の子だということをこちらも忘れる。化粧っけはなく、経済的観念もしっかりしているしっかり確実タイプ。

 

私のボス的ポジションに当たるOT(作業療法士)28歳の女性は、ただいま産休中のOTに代わって1年間代理というポジションで入っている。彼女の見かけは、アニメのキャンディーキャンディーの「アニー」というところだろうか。本当はカーリーヘアだけれどストレートヘアーにしていて、スラっと背も高く美しい。さばさばしている彼女は、ずるっと腰をスライドして椅子に座ったり、シャワーが嫌いだったり、どこかおやじっぽいところもあって面白い。日本人ではあまり考えられないだろうけれど、こちらの人の髪質や水が硬水ということもあってか、髪は毎日洗わないという人が多い。だから、髪を洗はなくてはならない日というのが面倒くさいという意味で、シャワーが嫌いということなのだろう。けして彼女が汚いわけではないと思うけれど。

 

それから、「ふ。かわいい。」と思うハイジの性格を匂わせるタイプに会ったのは、先日夜にスーパーに行った時だった。レジのアルバイトをしている高校生ぐらいかそれよりちょっと上ぐらいだろうと思われる女の子。日本にいたら、まあヤンキーという感じだろうけれど、つけまつげもメイクも、必要以上にばっちりしている子がいた。私がレジの台に買い物を置くと、その後に「レジクローズ」のサインを置いて、「スペシャル」と言った。本当は私の前でレジを閉めようとしていたのだろ。なんというか、喋りと同時に独特の動きもあってかわいい。たまたま夜に友人とコミュニティーセンターでズンバのクラスを取った後で、買い物もフルーツと野菜だけだったのだが、「ジムの帰りかなんか?」と問いかけてきた。「そう。典型的なパターンでしょ?」というと「大体この時間帯で、こういう内容(買うもの)といえばわかるわよ。」と軽い会話。茶目っ気たっぷりで、リラックスしていていい。そしてどこか無防備で純粋で危なっかしいところがあってさらにかわいい。こういうかわいさはいつまで続くのだろう。いつまでも持ち続けてほしいな、とかなり勝手な儚い希望。

 

 

来週はボスのナターシャが休暇をとるので、彼女のクラスの代行が多くある。初めて会うクライアントさんとの出会いを楽しみにしたい。