カルガリーにある丘の上の家の写真。すぐ下がハイウェイでその横は川が流れる公園とカルガリーのダウンタウンだから、ロケーションはばっちり。17秒間、ここに住んでみた。いい気分。
これを取ったのは先週末で、昨日から今週末にかけて外は雪景色に変わっている。雪は今夜まで続くそう。冬が長いから、あえてなるべく冬でない写真を残そうと思う。なんて言っている間にそうもできなくなるだろうけれど。
先日TA(セラピーアシスタント)の仕事で、シーティングクリニックというのを見た。その人の現在の症状と心地良さに適した車いすを提供するためのクリニック。普段はOT(作業療法士)とテクニシャンのみで済むのだけれど、只今私の職場のOTは産休中で、代理のOTが来週からやっと勤務につくという状態。フルタイムのTAの同僚は、この春に私と同じように学校を卒業し、この職について4か月目。というわけで、ちょっと複雑なレジデントさんの要望だったので、アルバータヘルスサービスのOTとテクニシャンと、もう一人車いすではなくてそれ以外のディバイスを提供している業者さんの3人がそろっての時間となった。
レジデントさんは、この施設に入るには比較的若い方なのだが、複雑な、しかも進行性の病気のため、あらゆることを拒否して、ひたすらPCに向かっていつも何か作業をしている。とは言っても、手も自由に動かすことができないし、車いすに座りっきりだから、体のあちこちに痛みが生じる。とにかくもう少し楽なポジションを保ちたい、というのは、最大の要望であり、作業療法士の役割は大きい。車いすの種類から、背もたれの支えとポジション、ヘッドレスト、フットレストの種類と角度、肌のケアーを考えてその他必要なもの、などなど、一人がぺンチなどのギアを使ってあちこちアジャストしている間、一人がその他のボディーパートをアセスメントして、どの種類のどんなものをオーダーするかをぱぱっと携帯でウェブを開きながら決めていく。
2時間ぐらいかかってやっと車いす関係のことが終わった後は、もう一人のディバイスの業者さんの出番。彼の持ってきたものは、iPatみたいなものを車いすに設置して、レジデントさんは眼鏡のレンズなしというか、とにかく目の上にかけたフレームのレーザーでTVのスイッチをコントロールできるようなディバイス。クリックは、口まで伸びているマイクのようなものをかむことで操作できる。それぞれのプロフェッションをしっかり見せていただいた。
同僚のTAはまだ21歳という若手なのだけれど、OTのいない間ほぼOTに代わって頑張っている。私はなんといってもエクササイズ系のことならと思ってTAの勉強を始めたわけだけれど、思ってもいない仕事内容で、まーだまだプロと呼ぶには道のりは長そう。関わらせてもらっているたくさんのおじいちゃんおばあちゃんに感謝。