だんだんとーIt Grows

朝7時半の家の前の空。これからこの時間はまだまだ暗くなる。そして再来週は一時間戻す冬タイムが始まる。

 

日本の番組をYouTubeで見れることは、本当にありがたい。そして日本の番組はなんて面白いんだろうといつも思う。日本の海外の紹介の仕方というのは、こちらとは違う点が面白くて、よくダーリンにも日本の番組を何とか訳しながら見せることがある。例えばロシアを紹介する番組などは、北米でまったく流れないいい面ばかり。こちらではポリティカルにいつも悪者扱いされるプーチン大統領とロシア。

 

長年続く「世界ふしぎ発見」もたまーに見る。つい最近の映像でカナダはBC(ブリティッシュコロンビア州)のバンクーバーなどが特集だった。BCは私も大好きだし、住みやすい都市の5位以内に連続して選ばれているのは事実。気候も良く(雨が多いのでいやだという人もいるけれど)、特にバンクーバーは車がなくても生活ができ、海と山の両方があり、魚介類も豊富。食べ物もおいしいし、新鮮な野菜果物もある。しかしこちらでは、BCでは仕事がない、土地が高い、部屋のレンタルが高い、アジア系の中での人種差別が強い、なんてことも耳に入る。BCからAB(アルバータ州)に来る若者や家族連れにも、私が移住してから何人か会っている。

 

最近のニュースでは、移民人口は東より西、アルバータ州やサスカチュワン州、そしてマニトバ州への増加が著しいというデータが流ていた。なんといっても仕事があることが生きていくのに第一条件となっていくだろう。そこに最も西であるBCは入っていない。

 

BC、特にバンクーバーはみんなが憧れる住みやすい場所ということに何の疑いも持たないけれど、おそらく、実際に住むための条件とか、その人にあった時とか(リタイア後とか、学生の身分とかいろいろ)によって、本当に住みやすいと感じるか、というのは違うのだろうなと思う。だけど、現実離れした夢のような話、つまり世界で最も住みやすいと発表されている都市は、それはそれでずーと憧れられるままでいればいい、という思いもある。なぜかというと、本当に住みやすいところというのは、言わずと知れずおのずと人口が増えているはずだから、そこをあえて世の中に知られて、さらに人口を増やす必要はないだろう、と。

 

アメリカがあからさまにひどいため、カナダがよりよく映っていることも少なからずあるけれど、実際私のような人がカナディアンと同等に仕事を得ているし、また若手でカナダに移住を考えて学校、職を選んだ日本からの同僚も、同じように職を得て、着々と移民申請できる状況にあるのを見ると、やはり住みやすく移民にオープンな国だと認めざるを得ない。当たり前のように感じている今日この頃だけれど、多民族の交わる日常生活は、日本から見たら貴重なんだと思い出す。カナダのこれからはまだまだ見て見たい気がする。